三多摩車人形を育てる会

車人形の新しい発展を願って1985年に創立した三多摩車人形を育てる会の活動をご報告します

2023年車人形と和楽器の講習会第2回目を行いました

車人形の講習生は、三味線講習会に参加している男性が前回人形で迎えた様子を見て「車人形もやってみたい」と申し出てくれ、今回は小学生・中学生・大人2名計4名になりました。2回目の3名は慣れたもの、すいすいと箱車を乗りこなし、人形も楽しく操っていました。今回初めての男性は「疲れた、足の指が痛い」と言いながらも、次回の出欠席確認では「1回分の遅れを取り戻さなくちゃ」と意欲満々でした。

 太鼓の講習生も前回は2名でしたが、「見学に来ました」という女性が一緒に基礎のバチの持ち方から太鼓のたたき方の練習、そして『どんぐりころころ』『茶摘み』を歌ってたたいてみました。他の2人が「楽しかった」「歌を歌いながらたたくので脳トレになる」という感想を出している中、この方も「毎回参加できるか分からないが、今後も参加したい。発表会をとても楽しみにしている」という積極的な感想を出してくれました。

水曜三味線の講習生は兄弟の母親が一緒に参加することになり5名になりましたが、今回はインフルエンザのため家族3名欠席、もとから一人は欠席予定だったため参加者が1名になりました。でも、昨年の講習生2名が補助・手本として参加してくれたので和気あいあいと楽しく講習ができました。「左手で音階をさがすのが大変でした」と言う講習生、実は小さい時からお囃子をやっていておかめも踊るという話をしてくれました。

箏の講習生は1名風邪のため欠席、小学生・中学生の3名で行いました。最初は箏から体が少し離れていた講習生もテキストに沿って練習して、「ゆうやけこやけ」を弾き始める頃には全身からやる気があふれ、箏に向かう姿勢も良くなりました。みんなで練習、個人練習、一人ずつ弾いてもらうという事をやりましたが、3人とも自信をもってしっかりと弾くことができていました。最後に「このわらべうた知ってる?」といろいろとわらべうたを歌ってみました。

金曜三味線の講習生は小学生の親子がもとから予定があり欠席、その代わりに発会式に来てくださった方が見学に来てくれました。前回の様に基礎をやって、古謡「さくら」の伴奏をジャジャジャンと弾きました。休憩後「たこたこあがれ」の練習もして、交流会をしました。「楽しかった。三味線のどこを打っているのか、手本を見ながら覚えます。体で覚えたいです」と言う方や、見学者の方も「教え方がていねいですね」という感想を出してくれました。

 

2023年車人形と和楽器の講習会第1回目を行いました

2023年度の講習会が始まりました。第1回目は、車人形・太鼓講習会が10月6日(金)に、水曜三味線講習会が10月11日(水)に、そして箏・金曜三味線講習会が10月13日(金)に行われました。場所は、昭島市武蔵野にあります車人形を育てる会のセンターです。初めてセンターにいらして下さる講習生を、たくさんの車人形がお迎えいたしました。

車人形の講習生は、小学生1名、中学生1名と大人1名です。箱車で歩き、その後車人形の構造の学習をし、人形をつけました。最後に車人形をつけて組を作ってコミュニケーションをしてみました。交流会ではみんなから「楽しかった」という感想が出され、「お人形を操るのは楽しいと思った。自分が動いているのと同じように動くのが不思議。コミュニケーションを取るのが楽しく、素直になれる自分に気が付いた」という声も聞かれました。

 太鼓の講習生は大人3名ですが、この日は1名が体調が悪く欠席、2名で行いました。バチの持ち方・構えと姿勢を学んだ後、打ち方の練習をしました。最後には「どんぐりころころ」を歌いながら、太鼓をたたくことができました。二人とも「楽しかった」と言い、「楽譜が読めないが、お手本を見ながら叩けた。どんぐりころころのリズムは笑いヨガに活かせるかな?」という感想が出され、「イエーイ!」とみんなで盛り上がりました。

水曜三味線の講習生は小学生と中学生の兄弟と大人が2名です。最初に発会式のビデオ・スライドを観ました。三味線体操・三味線とバチの持ち方の後、開放弦の練習をした後、古謡「さくら」を昨年の講習生が見本として弾きました。自由練習後、みんなで弾いたり2組に分かれて弾いたりしてみました。その後、わらべうた「たこたこあがれ」の練習をしました。最後の交流会では「はじめは不安でしたが、楽しく出来ました」「ていねいにやれば出来るとの声に楽しかった」という感想が出されました。

箏の講習生は小学生2名・中学生1名と大人1名です。テキストに沿って、座り方・手の形・弾く姿勢と弾き方を学んだ後、巾から十弦を弾いてみました。自主練習をした後、二人ずつ発表をしてもらいました。聞いていた講習生から「すごかった」という声も聞かれました。「楽しかったしおもしろかったけど難しかった。ちょっと早かった。ゆっくりの方が良い」という意見が出されましたので、次回に活かしていこうと思います。

金曜三味線の講習生は小学生1名と大人3名です。やしょめの人形で出迎えると、一人が車人形の講習会にも参加したいという、嬉しい言葉を聞かせてくれました。三味線・バチの持ち方・開放弦の練習の後、古謡「さくら」の伴奏を昨年の講習生が手本で弾き、その後講習生4人も楽しそうにジャジャジャンと弾きました。休憩後「たこたこあがれ」の練習をして、交流会をしました。「ロボットみたいになってしまった。固まってしまった」という感想を出した人もいましたが、初めてなのに姿勢が良く、手本をよく観察してバチの振り方も良くとてもがんばっていました。

 

2023年講習会発会式を行いました

9月29日金曜日、昭島公民館視聴覚室で2023年講習会発会式が行われました。当日は車人形・箏・三味線・太鼓の講習生と見学者含めて14名・2022年第1期講習生1名・子ども車人形の会より1名が参加してくれました。 最初に「寄せ太鼓」でお迎えし、車人形と和楽器による「新曲まんざい」、次に「車人形と育てる会の紹介スライド」、そして子ども車人形の会による「人形紹介」をしました。  講習生は車人形に興味津々、「今の人形は最初の車人形と変わっているのですか?」「人形はどこで作っているのですか?」と質問をし、「最初の車人形は片手遣いで操作が難しかったのを両手遣いに作り替え誰でも遣えるようにしました」「カシラも手足も自分たちで作っているのです」という答えに、驚いたり感心したりしていました。

そして、昨年の第1期講習生による「古謡さくら」と「わらべうた」の演奏。半年の講習会でこれだけ演奏できるようになった姿を見せてくれました。 最後に、輪になって自己紹介、その後各班に分かれて話し合いをしました。自己紹介では「小学1年生の時初めて車人形を見てやりたいと思った。3年になってできるようになって良かった」という感想や「八王子の車人形は気に入って毎回見に行っている。それが昭島にもあったと知り感激している」という感想などが出されました。 これから6か月12回の講習会で車人形の動きや和楽器の演奏を自分のものとして3月末の発表会を迎えられるように、私たちも一緒に頑張っていきたいと思います。

 

児童文化部研究会で車人形のレクチャーを行いました

9月20日(水)八王子市小学校教育研究会児童文化部のお招きにより、八王子の小学校で車人形公演とレクチャー、車人形体験を行いました。5校時は体育館で6年生3クラスの児童と児童文化部の先生たちに「新曲まんざい」の車人形を見ていただきました。6年生のたくさんの児童が舞台の車人形を食い入るように見つめていた瞳が心に残りました。その後、各クラス1名の児童による車人形体験を行いました。「重かったけど、楽しかった!」体験者の声です。

授業後は多目的室に移動して、児童文化部の先生たちに車人形についてのレクチャーを行いました。車人形発祥の地である昭島生まれの先生より「なぜ3人遣いの文楽を一人で演じようとしたのですか?」という車人形の生まれた背景について質問が出ました。その後、5人ずつ2回、計10人の先生方に実際に車人形を遣ってもらいました。さすが、大人が遣うだけあってすぐに様になり、「自由に動いて良いですよ」と言われると、見学の人と握手をしたり、人形同士挨拶をしたり「楽しい、こんなに自由に動かせるんだ」と言いながらのびのびと動いていました。最後の挨拶でも「車人形が一層身近に感じられました」という感想の言葉が聞かれました

 

車人形や和楽器、一緒に練習しませんか!

体験会も終わり、いよいよ10月から来年3月まで月2回、車人形・太鼓・三味線・箏の講習会を行います。場所は三多摩市場の真ん前、車人形センターです。 金曜夜の2時間、私達と一緒に車人形・和楽器の練習をしてみませんか! 年齢、経験は問いません。 9月29日(金)18:30~20:30に昭島市公民館集会室で発会式を行います。見学自由です。        締め切りは9月17日です。ご連絡お待ちしております。     
<申し込み・問い合わせ> メール:kurumaningyo@hotmail.com            電話:042-543-7147(留守の時は留守電にメッセージを入れてください)

 

三味線の体験会を行いました

8月25日(金)車人形と和楽器の体験会3日目、昭島市公民館集会室で三味線体験会を行いました。自己紹介の後、車人形の作品を演じるために三味線を習うという体験会をする目的を話し、車人形を見てもらいました。皆さん車人形を見るのは初めてで、しっかりと大地を踏んで歩く車人形に驚き、「私も握手したい」と全員が人形と握手をしました。

その後、姿勢とバチの持ち方について学び、実際に古謡「さくら」を弾いてみました。3本の絃をジャンジャンジャンと弾くだけなのですが「さくら」のリズムに合わせて、みんな楽しく1曲を弾ききりました。その後、「たこたこあがれ」も弾き、最後に交流会をしました。「音符が分からないけど、音と前の人の手の動きを見てやったらやれた。楽しかった。講習会にも参加したいです」「初めてですけど楽しく出来て、なんとなく覚えてできたからもっとやってみたいです」「かなり大きな音が出て、たくさんの人と弾くと迫力がありますね。貴重な体験をさせてもらいました」というような感想が出されました。 10月から車人形と和楽器の講習会が始まります。今回の体験会にも、昨年の講習会で初めて箏や三味線に触った人たちが手本や補助者として参加しました。体験会に参加した皆さま、また車人形や和楽器に興味がある皆さま、ぜひ講習会に参加して私たちと一緒に演奏をしてみませんか!

 

車人形と箏の体験会を行いました

8月20日(日)車人形と和楽器の体験会2日目、昭島市公民館集会室で車人形体験会2回目を行いました。最初箱車で自由に動く。育てる会の人に続いて、まるでカルガモの親子のように体験者の人たちが続いて歩いていきました。そして、人形をつけて動く。小坊主の安念さん珍念さんが向き合うと、「せっせっせのよいよいよい、お寺の和尚さんが…」と手遊びを始めました。また、「線路は続くよ、どこまでも…」と歌いながらみんなで歩いたり、ジェスチャーをしてあてっこをしたり楽しい体験会になりました。

2日目の後半は、箏の体験会。まず、基本練習。ラソミレと弾いているだけなのに「良いねえ、料亭にいるみたい」と付き添いのお母さんの声。そして、わらべうたを弾いてみました。最後に発表会。一人一曲ずつわらべうたを弾きました。「貴重な体験ができて有り難うございました。音がきれいで素敵だなと思いました。講習会検討してみます」「初めてやって楽しかった。Yさんみたいに練習して、お手本になりたいなと思いました」等の感想が出ました。